アジア、楽園の日々

ラオス、カンボジア、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、インド、モルディブ、シンガポール、中国などに約20年滞在しました。その時に見たり聞いたりしたことをご紹介させていただきます。

蝦蛄(しゃこ)

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 大連から西へ車で1時間半ほど行ったところに日露戦争(1904~1905)で有名になった旅順がある。そこへ行く途中、大連から1時間ほどのところに鮑村という小さな漁村がある。想像するに、鮑が特産なのだろう。村の一角にある小学校は「鮑小学校」と名づけられている。

 昨年5月の労働週間の休みのとき、友人達と旅順へ行った帰りにこの村に寄った。猟師達が獲った物を浜辺で売っている。いろいろな種類の魚介類がある。勿論、鮑もある。注文したものをその場で調理してもらい、食べる場所もある。

 私たちは蝦蛄を買って、蒸してもらった。それがこの写真である。ここでは皿ではなく、なんとアルミニウムの洗面器に盛られて出てくる。野性味があっていい。塩味がきいていて、いい味である。大きいものは手のひらからはみ出してしまう。17~18センチぐらいある。日本では寿司にのっている小さいものしか見たことがなかった。自分で剥いて食べるのは面倒であるが、みな黙々と手と口を動かし、あっという間に洗面器が空になってしまった。もう一杯注文した。

 蝦蛄と一緒に写っているのは青島(チンタオ)ビール、私は飲まないが、友人達は蝦蛄を食べる合間に、美味そうに何缶も飲んでいた。

 全部でいくら払ったのか覚えていないが、大連と街中と比べ、大変安かったような気がする。

 ところで、鮑村の鮑であるが、土産に六つ買った。52元(約800円)だった。家の近所の韓国焼肉の店に行って、調理してもらい、その日のうちに賞味した。大変美味しかったことは言うまでもない。

(撮影日:2006年5月6日)