北国の知恵
私は東京生まれの東京育ちなので、日本の北国の本当の寒さを知らない。また、そのような土地の寒さ対策についても詳しくない。
だから去年、大連ではじめて冬を迎えたとき、ごらんのような店の入り口を見て、とても驚いた。深緑色をしている部分はオーバーでも作れそうなほど厚い生地でできている。これのおかげで、外の冷たい空気が中に入らないし、中の暖かい空気が外に逃げ出さない。出入りするときはこれを脇にどけるのだが、これがとても重い。慣れるまでは苦労した。
左側にちょっと見えるのは厚さが3~4ミリほどのビニールだ。ビニールといってもとても硬くて、曲げられない。これは夏の暑いときに商場(デパートのようなもの)やスーパーマーケットの入り口に吊り下げられていた。目的は同じで、中の冷気を逃がさないのと暑い外気を入れないようにするためだ。前の人が手を離したのが戻ってきて顔に当たったときはちょっと痛い思いをした。 (撮影日2007年11月20日)