アジア、楽園の日々

ラオス、カンボジア、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、インド、モルディブ、シンガポール、中国などに約20年滞在しました。その時に見たり聞いたりしたことをご紹介させていただきます。

中国福利彩票

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 これは中国の宝くじ(?)売り場である。1枚2元(約32円)で、賞金の最高額は20,000元(約32万円)だそうだ。券を買って、その場で表面を何かで削って、隠れている数字を出す。もし、当たった場合はその場で賞金がもらえるのだそうだ。
 日本の宝くじの賞金1億円と比べると32万円はいかにも小額のように見える。しかしである。因みに、中国の月給を見てみると、大学の若い先生が2,500元(約40,000円)程度、店の店員が1,000元(約16,000円)位、街を掃除している人が600元(約9,600円)ほどだと聞いている。600元ということは1か月に25日働くとして、1日当たり24元(約384円)、1日8時間労働と考えると1時間当たり3元(約48円)となる。実際は8時間労働ではなくて、もっと長時間働いていると思われる。
 このようにみると、私たちが憧れる1億円ほどではないが、20,000元(約32万円)というのが一般の中国人にとって大金であることが分かる。
 それはさておき、この「福利彩票」という表現、なんといいネーミングだろう。「福利」という言葉も言い得て妙だし、何より「彩」の字がいい。私はこの字を見ると色とりどりの夢を見ているような気分になる。虹を見ているような気もする。人々に明るい希望を与えるような気がするのだが、私だけの錯覚だろうか。 撮影日2007年9月28日