ガウディの街
現在、大連に進出している日本企業は3000社を越えると言われている。大連駅から快速電車で25分ほど北へ行くと7番目の停車駅が開発区駅である。その名の通り開発区の中にある。日本の製造業の企業の多くがこの開発区に工場を持っている。数千人を越える日本人が開発区に住んでいる。当然、男性が多い。すると仕事が終ってから行くところは大体想像できる。
そのメッカが開発区駅のすぐ近くに広がるこの“五彩城”である。お酒を提供する店とカラオケの店が軒を並べている。初めてここを訪れたのは昨年の冬の午後だったが、立ち並んでいる建造物を見て異様な感じを受けた。中国でもなく、日本でもない奇妙な空間が広がっていたからである。一言で言うなら、あの「巨匠ガウディの世界」である。
入り口のこの門からして、既に奇妙な感じなのだが、次から次へと目の前に出現するのがまさに「ガウディもどき」の建造物なのである。中にはウォルト・ディズニーのようなものもあるのだが、全体から受ける印象はやはりガウディなのである。
中国人が設計したのか、日本人が考え出したのか分からないが、とにかく珍妙な空間が広がっている。いつか時間を作ってじっくり写真を撮って回りたいと思っている。 (撮影日:2006年12月20日&2007年9月13日)