アジア、楽園の日々

ラオス、カンボジア、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、インド、モルディブ、シンガポール、中国などに約20年滞在しました。その時に見たり聞いたりしたことをご紹介させていただきます。

二百三高地

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 大連で路面電車を見たとき、子供の頃、東京を走っていた都電を思い出した。都電は今一部の路線しか走っていない。 
 大連の路面電車には3つの路線がある。201は大連駅から長江路を通って沙河口駅まで。202は西安路にある興工街から開放広場、星海公園、海事大学を通って北河口まで。203は大連駅から民主広場、三八広場、魯迅路を通って東海公園まで。201は現在、路線の整備中で同じ路線をバスが運行している。今までは深緑色の車体だったが、8月頃からこの臙脂色の車体が御目見得した。現在は2種類の色の車輌が走っている。202は銀色で2両連結の最新型車輌が走っている。
 202にはまだ乗ったことがないので分からないが、201と203の運賃は1元(約15円)である。工事中の201は興工街で202と線路が接続された。したがって、沙河口駅方面には行かなくなるのだろう。
 写真は203の民主広場駅と長江路の様子であるが、大連は路面電車が似合う街だとつくづく思う。
 余談になるが路面電車の203という数字を見た途端に、「二百三高地だな!」と言った年配の方がいらっしゃったが、日露戦争(1904年~1905年)も100年以上前のこととなり、「二百三高地って、何ですか」と聞き返す人の方が多くなりつつあるのではないかと思う。
 日露戦争で激戦地となった二百三高地がある旅順は大連から西へ車で一時間半ほど行ったところにある。大連市政府が路面電車の路線番号に意図的に203を残したのかどうかは確認していない。

(撮影日:2007年9月16日)