アジア、楽園の日々

ラオス、カンボジア、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、インド、モルディブ、シンガポール、中国などに約20年滞在しました。その時に見たり聞いたりしたことをご紹介させていただきます。

トロリーバス

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 大連で非常に懐かしいものに出会った。それがこのトロリーバスである。
 小学生低学年だった昭和30年代中ごろ(1960年ごろ)、当時住んでいた北品川の家から歩いて15分ほどのところにある国電品川駅と池袋駅の間をトロリーバスが走っていた。御殿山小学校への通学の行き帰りに渡る昭和通りでよくトロリーバスを見かけた。たしか、くすんだ青色系統の車体だったような気がする。残念ながらトロリーバスにはあまり乗らなかったので、料金がいくらだったのかははっきり分からない。タクシーの初乗り料金が70円か80円だったことははっきり覚えている。丸い車体の小型タクシーのそれは60円だった。国電の最短区間の子供料金が5円だったような気がする。コッペパンが10円で、それにつけるピーナッツバターが5円だった。
 大連のこの101番のトロリーバスは大連駅と大連市内の西のほうにある马栏広場を結んでいる。料金は1元(約15~16円)。道が混んでいなければ40分ぐらいの距離である。1輌のものが多いが、中にはこのように2輌連結のものもある。大連ではトロリーバスだけでなく、普通のバスの運転手も女性が多い。勿論男性の方が多いが、日本と比べると圧倒的に女性運転手が多い。バスに乗るたびに中国の女性の逞しさを感じさせられる。
 昔、トロリーバスが走っていた道路を挟んで御殿山小学校の向かい側にSONYの本社があるが、当時はまだそんなに大きくはなかった。社屋建設予定の空き地で、放課後、毎日のように野球をやらせてもらった。そして、夏の夜、友達と一緒にその本社ビルの照明に集まるバッタを捕りによく行ったものだ。大連のトロリーバスを見ると、そんな懐かしい思い出もよみがえってくる。

(撮影日:2007年9月13&16日)